IT系のフリーランスというと、実際にシステム開発をおこなうプログラマーをイメージする人も多いですが、それ以外にも需要の高い仕事がいくつかあります。いずれも人材不足であると同時に、高度なスキルで企業の事業に大きく貢献できるので、さらにニーズが高まる可能性も大いにあるでしょう。

例の1つが、プロジェクトマネージャー(PM)です。プロジェクトマネージャーとは、開発プロジェクトを円滑に進めていくために、必要なスキルを持った人材の配置、開発費用の把握、スケジュール管理、顧客とのコミュニケーションなどを担当します。
システム開発は、1人で完結することはなく基本的にチーム制です。多くの利害関係者も登場します。
また、管理しなくてはいけない情報も多岐にわたるのが普通です。プログラマーはあくまで開発作業に専念すべきであり、それ以外のことに時間を割くのは非効率になるため、プロジェクトマネージャーのように全体を俯瞰する役割も不可欠になるわけです。
未経験からフリーランスのプロジェクトマネージャーを目指すのは難しいため、プロジェクトマネージャーの経験を積んでから独立することがポイントになります。

もう1つの例が、データサイエンティストです。データサイエンティストとはデータを通じて企業の意思決定のサポートをする役割を担います。
一見すると統一性のない大量の購買履歴からでも、特定商品が売れやすい時期や購入しやすい顧客の属性などといった、何らかの規則性や傾向を導き出せることがあります。そういった情報は、企業がどういった戦略を打ち出していくのかを決めるにあたり、非常に重要な判断材料になりえるのです。
データに基づいた意思決定ができることは、企業にとって強力な武器になるため、需要が高いです。そのため経験豊富なデータサイエンティストは年収が1000万円を超えることもあります。フリーランスになることでさらに高収入を得ることも不可能ではありません。